症例別メニューと料金
「 鍼灸施術の特徴 」
基本施術は、鍼とお灸のみ
鍼
0.12mm~0.24mmの髪の毛の太さ(0.15mm)より細い鍼から髪の毛2本分より細い鍼
お灸
鍼の頭にもぐさをつける灸頭鍼、温かさを感じたら外す知熱灸、ぴりっと感じる程度の透熱灸、広い範囲を温める棒灸
様々なお灸を鍼と合わせてよく用いることが特徴です。お灸は熱いイメージがありますが、当院のお灸は身体に足りないものを補い元気づける、深部からの冷えを改善するための心地よい温熱刺激となります。
鍼は症状の程度、狙う効果によって刺激は変わります。東洋医学だけではなく、筋肉や筋膜の流れを意識した解剖学的な鍼をします。
そのため、深部筋肉へのアプローチも行うこともありますが、解剖学を熟知して経験ある鍼灸師が目的・効果について事前に説明を行い同意の上で安全な部位への施術をいたします。感受性をみて確認しながら施術していきますのでご安心ください。
鍼灸施術は体に足りないものは補い、滞りとなる余計なものは取り除くことで体内のバランスを調整して、元々体が持っている自然治癒力を引き出すことが最大の目標です。
深部筋肉への鍼で期待できること
- マッサージでは届かない痛みやコリの原因となる筋肉を直接緩める
- 筋肉の硬さで阻害されていた血管、神経が解放され血流、神経伝達促進する
- 姿勢維持に関わる体幹の筋肉が整うことにより姿勢が良くなる
補助的にカッピング(吸い玉)療法
鍼灸は全身の血液の調整の効果がありますが、血管の壁にこびりつく老廃物、深部のうっ血、悪血を体外に排出する血液の浄化・血流促進の効果をより狙うため補助的に取り入れています。
血液は飲食や薬など口にするもの、ストレス、肩こり・腰痛など筋肉の硬さによって流れが悪くなり老廃物を排泄できず体内に留めてしまいます。
そのため瘀血(おけつ)体質の方は特に体質改善のために鍼灸施術と合わせることをおすすめしています。
施術後はカップの痕が赤紫色に残りますが、その色味の濃さや場所によっての濃淡は滞りの強さを表しています。痕は1週間程で薄くなっていき、繰り返しのカッピング施術で血液が浄化されてくると痕が薄くなってきますのでご安心ください。
カッピング(吸い玉)
中国で古い歴史を持つ民間療法で、体の内外への圧力のバランスを調整するために真空状態のカップを背中などに吸着させて引っぱる力を利用することで、血管を拡張させて血液の流れや質を改善させていきます。
その作用に伴って内蔵の働きを活発して、関節の働きを円滑にする、自律神経の調整、美肌・若さを保つ効果もあります。
「 妊活鍼灸 」
タイミング、AIH、IVFそれぞれの療法に合わせて、自律神経やホルモンバランスを整えて、血流を改善する鍼灸施術を行います。
解剖学的見地から神経伝達促進、血流促進の効果をより高めたほうが良いと診た場合は深部筋肉にアプローチすることもあります。
瘀血(おけつ)体質の方は、体質改善のためにカッピングを合わせていただくことをおすすめしております。
施術だけでなく、自宅でお灸のセルフケアや食生活・運動などの生活習慣の指導や心理面でのサポートもいたします。
妊活の鍵となる卵子の質
不妊治療で最重要視されることは生殖細胞である卵子の質。卵子は産まれる前から数が決まっていて加齢とともに減少し、老化していきます。
妊娠に至る受精卵・胚を得るために老化による変性の少ない良質な卵子を保つことが妊活の鍵を握ります。卵巣でたくさんの卵巣が休眠から目覚めて成熟して最終的に選ばれた1つの卵子が排卵に至るまでは半年かかります。
また子宮・卵巣を含む体全体に栄養を与える血液は4か月で入れ替わるため体質改善には約半年ほど時間が必要です。
老化による影響を防ぐためには心身ともに健康であることが望ましく、鍼灸施術では妊娠力を高める体質改善に適しているためできるだけ早めのご来院をおすすめしています。
通い方については、体質改善で月経周期に合わせた施術で週1回ペースの他、排卵・採卵、移植、着床の重要な日に合わせて通っていただくことが理想です。
男性への妊活サポート
また、不妊の原因は男女双方に原因があると言われているのが一般的ですが、妊活の主導権を握るのは女性で男性は消極的になりがちです。さらに男性側で妊活をサポートできる場が少ないという環境が女性側への負担に拍車をかけます。
男性の精子は卵子と違って、精巣の機能に問題がなければ生涯新しい精子を作り続けます。そのため、生殖年齢に限りがないのは良い点ですが、体調やプレッシャー・ストレスの心理的影響で精液所見が日によっての変動で安定しないことが悩ましい点です。
日々の心身の疲労で影響を受けやすい精子の量・運動率を安定化させるためには、気になる身体の不調を取り除き自律神経を整えることが大切です。
当院では、男性も女性の患者様と一緒にご来院いただいて、男性側の気持ちも考慮し体調管理に重点を置いた妊活の鍼灸施術を同室内で同時に行うことも可能です。
妊活でご夫婦、パートナー双方でできることが増えると、お互いに安心して一枚岩となり、鍼灸施術でより妊娠率が上がることを期待ができますので、できればおすすめいたします。
ペアでのご来院に限らせていただきます。
自律神経やホルモンバランスを整え、血流改善で期待できること
- 冷え体質を改善して基礎体温を上げる
- 月経周期の乱れを整えて安定化させる
- 骨盤内血流増加で着床促進効果(子宮内膜をさらに厚くして、黄体機能を維持する)
- 卵胞の発育促進効果(卵子の質を高める、採卵に向けて卵胞を成熟させる)
- 胃腸の働きを促進して消化吸収力を高めて生命力・妊娠力を底上げする母体を作る
- 長引く不妊治療で受ける心身のストレスを和らげる
「 マタニティ鍼灸・逆子灸 」
出産まで妊娠維持できるように妊娠期間中に変化するマイナートラブルに対応する刺激少ない鍼灸施術を行います。鍼灸施術は自然治癒力を高めてリラックスできるため薬に頼れない妊娠期間中こそ良さを実感していただけます。
養生など過ごし方についてもお話して、妊娠期間中の体調管理サポートいたします。
つわりがひどい方は出張鍼灸もいたします。
出血や安静指示が出ている場合は適応外となりますのでご了承ください。
28週頃から逆子と指摘される方も出てくる頃で、今まで鍼灸施術を受けていない方でもこの時期に来院するきっかけとなる場合が多いです。
事前に産科医の許可を得てからの逆子のお灸施術になり、効果の高い伝統的なツボに熱を入れる施術を行います。
子宮奇形や筋腫、羊水の量、臍帯の長さなど器質的原因がある場合はご期待に沿えないこともありますが、その場合は無事に出産できるように子宮環境を整えることに重点を置いて施術していきます。
妊娠期間中は妊娠前に想定しなかった母体の変化や妊娠糖尿病・妊娠高血圧など期間中特有の発症などで不安と戸惑いを感じることもありますが、鍼灸施術で心身両面お支えします。
妊娠期間中マイナートラブル
- 全期間ストレス、睡眠の問題(不眠、眠い)、貧血、むくみ、便秘
- 初期つわり、倦怠感、下腹部痛
- 中期体重増加、腰痛、こむら返り、頻尿、お腹の張り
- 後期逆子、胃の圧迫感、腰痛、こむら返り、頻尿、お腹の張り
「 産後鍼灸 」
まずは休息と睡眠の確保がお身体を回復させる最優先であるため、赤ちゃんとの生活が慣れてきてきてからのご来院をおすすめします。産後の肥立ち、母乳分泌が良くないなどありましたら、出張鍼灸も行います。
産後は出産で骨盤が広がることで、内蔵下垂によるむくみ、お尻の広がりによる下半身太りと、慣れない育児での腰痛、首、肩こりといった出産前とは違った疲労に悩まされます。骨盤ストレッチを取り入れながら、痛みの症状を取るメンテナンス中心にリラックスできる鍼灸施術をいたします。
日々体重が増える赤ちゃんを抱く姿勢の継続の積み重ねで腰痛はもちろんのこと、姿勢不良による首肩の負担から腕や手にまで症状が及ぶこともありますので、早めの対処が必要です。
赤ちゃんとの生活や発達のことが気になり、聞いてもらうだけでも安心できます。心身の息抜きとなるような鍼灸施術を心がけます。
産後から数年は特にご自身にかけるゆとりがない期間ですが、産後鍼灸だけでなく時短でできる局所鍼灸もありますのでお子様連れで安心してご来院ください。
「 更年期鍼灸 」
更年期は閉経を挟んだ前後5年、合わせて10年の間に起こるエストロゲン分泌が乱高下しながら減少していくためにホットフラッシュ、めまい、不眠、精神不安定など心身の不調が出てくる時期で、女性ホルモンの一生の波の中で大きな揺らぎがある頃です。
鍼灸施術では自律神経を整えることを中心に肩こりや腰痛以外に膝痛など関節の痛み始める頃になるため、症状に合わせて施術いたします。
年代的にも社会的・家庭的な役割で人生の大きな変化が起こりやすくご自身のことは、後回しになりがちです。しかし、生き甲斐の喪失や老化の始まりを意識する頃になりますので、心身ともに緩やかにエイジングを迎えられるようにサポートしていきます。
ご予約は一般鍼灸または一般鍼灸60でお願いいたします。
「 一般鍼灸 」
妊活、妊婦、産後鍼灸以外の運動器症状、自律神経症状、婦人科症状、更年期症状など全般のお悩みの症状について鍼灸施術をいたします。
気になる不調は積み残さずに定期的にリセットすることをおすすめします。
よくあるお悩みの症状
- デスクワークで腰、首、肩がつらい
- 一部位だけでなく複数個所に気になる痛みがある
- なかなか体の疲れがとれない
- 季節の変わり目、急激な気候の乱高下でめまい・耳鳴りがする
- 仕事のプレッシャー、人間関係のストレスがたまっている
- よく眠れない(寝つきが悪い、眠りが浅い、途中で起きてしまう)
- 持病について悩みがある
「 一般鍼灸 60 」
通常の鍼灸施術に、痛みを抑制する働きのある脳にアプローチする頭皮への鍼も含むメニューです。
長く続くストレスにより交感神経優位状態が続くと、脳で感じた痛みを抑制する機能が低下して痛みに過敏になり、また痛みが慢性化する要因となるため頭皮への鍼で痛みを緩和させます。
鍼の刺激に弱い方、強いストレスを受けての自律神経の乱れがある方、慢性化した疼痛でお悩みの方、そして、じっくりと時間をかけて鍼灸の施術をあじわいたい方にも適しています。
基本は一般鍼灸となりますが、どちらのメニューが相応しいか迷いましたらご相談ください。
「 局所鍼灸 」
ぎっくり腰、寝違えなどの急性の症状の他、腰痛、肩痛、肘痛、膝痛など局所の鍼灸施術となります。
痛みのある部分だけではなく、所見をとり関連する部位に施術を行います。そのため、腰の症状であってもこちらが適切と診た場合は足にも鍼やお灸することもありますが、患者様からの要望で別の部位への施術はいたしかねます。
複数の症状にまたがる場合は一般鍼灸または一般鍼灸60でのご予約をおすすめします。
料金表
初診料 | 2,200円 |
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再初診料 | 1,100円 |
一般鍼灸 | 5,500円(30分) |
一般鍼灸 60 | 7,700円(60分) |
妊活鍼灸 | 6,600円(40分) |
妊活ペア鍼灸 | 13,200円(90分) |
マタニティ鍼灸・逆子灸 | 6,600円(40分) |
産後鍼灸 | 6,600円(40分) |
局所鍼灸 | 3,300円(10〜20分) |
オプション
カッピング療法 | 2,750円(20分) |
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マタニティ鍼灸、逆子灸以外のオプションとなります。
ご留意事項
- 当院の鍼灸施術は全て自費診療となります。
- 鍼灸施術は医療費控除の対象となります。
- 初診、再初診時は30~40分加えた時間となります。
- 再初診の対象になるのは、最後のご来院から6か月以上経過した方になります。