• 不妊・妊活

最近、よく耳にする卵子凍結とは

2024.03.18

先日、卵子凍結の保険の話になり話が前後しますが…
ここ数年取り上げられる機会が多くなってきている卵子凍結。
耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

ー将来的に子供が欲しいけれどまだその予定がないー
ー仕事のキャリアで今はそのタイミングではないー

など、事情はそれぞれあるけれどいつかはお子さんがいる生活を考える女性の
選択肢の一つとして関心が高まっているようです。

元々は小児や若年の女性で手術やがんなどの治療のために行う放射線療法や化学療法で
生殖能力が損なわれるおそれがある方への将来お子さんを授かる可能性を残すために、
疾患の治療前に卵子や精子、受精卵、卵巣組織の凍結保存する妊孕(にんよう)性温存療法です。

その妊孕性温存療法を活かして、一般の不妊症の方にも生殖補助医療として行われていますが、
健康な女性、特に20~30代の方で将来的な可能性のために
卵子凍結する方が近年関心とともに少しずつ増えているようです。

ただ、卵子凍結には高額な費用がかかり、
妊娠を希望するまでの凍結卵子を保管するための保管料がかかるために
ためらう方が多いのも現実です。

女性活躍推進・少子化対策として
自治体の公費助成、企業の福利厚生で補助する企業はごく一部ですが、
検討している自治体もニュースで取り上げられていたりしますので
将来の選択を拡げたいと迷う方への後押しになりそうですね。

妊娠・出産を希望するタイミングがいつになるかは不明であるけれど、
年齢を重ねるとその分卵子の数は減り、質の維持は難しく生殖能力が弱くなるという認識が
若い女性の方でも拡がりつつあるのは良い傾向であると個人的には思います。

それを選ぶか、選べるかは別として、もっと早くから知っていたらな…と思うかもしれません。
そして、こんな選択もあると知っていると周囲の誰かの考えるきっかけになるのではと思います。